2012.09.11 Tuesday
准看護師養成の性急な停止には反対
先日、こちらのブログで記事化した看護師と准看護師の関係について、私は意見を述べました。
「准看護師」は看護師なのか看護師ではないのか
我が神奈川県の黒岩知事は准看護師の養成をやめる方針で固めており、一方の神奈川県議会は性急過ぎると、自民・民主ともに反対意見を示しています。
首長は予算の決定について、強い権限を持っていますから、神奈川県内の准看護師養成課程は無くなっていくのだと思いますが、私も議会側と同じ、反対意見です。
経済的に恵まれない女性(例えばシングルマザー等)が、働きながら手に職をつけることのできる、数少ない機会だけに、また、私の母は中学卒業後に全寮制の准看護学校へ入れたことから、学費や生活費の心配をすることなく資格を取れて、そして資格取得後は定年まで勤めあげ、大学までの私の学費を捻出することができたので、准看護学校の性急な廃止は残念に思います。
少し怖いのは、無資格でなれる「看護助手」という職種。無資格なのに「看護」に関する業務ができるということは、医療機関によっては看護師として働くこともできてしまうというところ。
看護師と准看護師の明確な職務範囲が議論されないまま、神奈川県の准看護師課程のみが廃止されてしまうのはどうなのかと、疑問を抱きます。
県立衛生看護専門学校の正看護師、14年度入学生から増員/神奈川 2012年9月8日
「准看護師」は看護師なのか看護師ではないのか
我が神奈川県の黒岩知事は准看護師の養成をやめる方針で固めており、一方の神奈川県議会は性急過ぎると、自民・民主ともに反対意見を示しています。
首長は予算の決定について、強い権限を持っていますから、神奈川県内の准看護師養成課程は無くなっていくのだと思いますが、私も議会側と同じ、反対意見です。
経済的に恵まれない女性(例えばシングルマザー等)が、働きながら手に職をつけることのできる、数少ない機会だけに、また、私の母は中学卒業後に全寮制の准看護学校へ入れたことから、学費や生活費の心配をすることなく資格を取れて、そして資格取得後は定年まで勤めあげ、大学までの私の学費を捻出することができたので、准看護学校の性急な廃止は残念に思います。
少し怖いのは、無資格でなれる「看護助手」という職種。無資格なのに「看護」に関する業務ができるということは、医療機関によっては看護師として働くこともできてしまうというところ。
看護師と准看護師の明確な職務範囲が議論されないまま、神奈川県の准看護師課程のみが廃止されてしまうのはどうなのかと、疑問を抱きます。
県立衛生看護専門学校の正看護師、14年度入学生から増員/神奈川 2012年9月8日
県立衛生看護専門学校(横浜市中区根岸町)の正看護師養成課程の定員について、県は2014年度入学生から40人増員する方針を固めた。募集を停止する准看護学科の枠を振り向ける。県議会に提出する補正予算案に、関連する改修工事の設計費1590万円を盛り込んだ。
看護職員の増員方策は外部有識者会議で検討中。黒岩祐治知事はこれまで「どうやって(准看護師を正看護師に)転換するかは(有識者会議の)これからの検討課題」(7月の定例会見)として提言を待つ姿勢だったが、関連工事の予算措置を先行させる形になる。
准看護学科は1学年40人が2年間学ぶ。正看護師を養成する第1看護学科は現状では1学年80人(40人2クラス)で3年間在籍する。14年度入学生から120人になると教室が足りなくなるため、増設工事に着手する。
120人用の合同教室なども整備する。県は予算措置を急ぐことについて「14年度に間に合わせるため」と説明。工事は13年度の1年間で終える予定。
有識者会議は6月の1次報告で「准看護師の養成を早期に停止すべき」と提言した。知事は准看護学科の募集を13年度入学生を最後に停止するほか、民間養成施設への補助も2年間で打ち切る方針を県議会で表明。7月の常任委員会は「唐突で性急な決定」(自民党)、「養成停止の時期のみが先行している」(民主党)などの意見が出て紛糾した。
JUGEMテーマ:准看護学生
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