2009.10.05 Monday
よく聞かれるが、学歴って何だ?
私が高卒認定に関する本を書いている時に、ネットで検索するとあちこちでヒットするコメント。
「高卒認定試験に合格しても学歴にはならないんです」
学位授与機構は認知度が低いので、さほど出てきませんが、やはり同様のコメントがあります。
「学位授与機構の学士は大学卒業じゃないから学歴じゃないよ」
私の本には「簡単に看護大学卒になれる」という題名がついているので、「機構の学士は大卒じゃないから嘘つくな」と述べる人もいます。
さて、もし、このようにお考えの人がいるなら、逆に問いたい。
そもそも、学歴って何ですか?
私はいろんな法律を調べましたが、「学歴」という言葉を定義したものなどはありません。
手元の辞書を調べてみると、「学歴……学業上の経歴」とあるだけで、そもそも学歴とは具体的に何をもって学歴とするのかが書かれていないのです。
学歴の定義もよくわからないのに、感覚的に「大検・高認は学歴ではない」とか「機構の学士は学歴ではない」と言うのっておかしくないですか?
……で、学歴のことを調べてみると、「そもそも高校卒業って何なのか、大学卒業って何なのか」という根本的な概念にまで立ち入らなければいけなくなります。
私は自著で「学歴とは学んだ履歴である」と述べています。週1回の英会話スクールも学歴、自動車学校で普通免許を取るのも学歴、大検・高認も学歴なら、機構の学士も学歴。つまり、全てが学歴なのです。
しかし、履歴書には全ての学習(学修)履歴を書くことなんてできないから、それらをかいつまんで、自分をより良く見せるため、「嘘ではない学習履歴」が履歴書上の学歴になると思います。
職歴だってそうです。アルバイトは職歴じゃないとかいうけど、そもそもアルバイトと正社員を明確に分ける規定なんてありません。大企業なら詳細に規定があるかもしれないけど、それはあくまでローカルルールでしょう?
「一般的に、英会話学校は書かないだろう?」とか「普通はアルバイトを職歴に入れたりはしないよ」なんて意見もあると思いますが、そもそもその「一般的」とか「普通」というのは誰が決めるんですか?
その一般や普通を決める人もいないのに、ただ「なんとなく一般、なんとなく普通」で、つまらない判断をしていませんか?
そういう議論を踏まえずに、「学歴になる・ならない」を考えてもしょうがないでしょう……。
議論の面倒な方々は、「いやいや、そういう重箱の隅をつつくような議論じゃなくて、普通に学歴として認められないでしょう」と逃げちゃいますが、この「普通」こそ怪しい。誰も規定していないのに、いつの間にか既成事実のように扱われていることこそ問題だと思いませんか?
例えば、「女は男より劣っている」とか、「黒人は白人よりも頭が悪い」とか、「日本はアメリカよりも国力が弱い」とか……。遺伝学的にでもいいし、社会学的にでもいいから、きちんと調べた上で一般論を述べるならまだしも、これって、単なる人の思い込みなんですよね。
さて、その人の思い込みが正しいか否かを検証するのが研究者とか学者と呼ばれる人の仕事です。
まぁ、私もいろいろ言った以上、今度は研究者や学者の定義もきちんと示さなきゃいけなくなりそうですが、まぁ、これは大学や大学院で学ぶ人、学んだ人ということにしておきましょう。
「高卒認定試験に合格しても学歴にはならないんです」
学位授与機構は認知度が低いので、さほど出てきませんが、やはり同様のコメントがあります。
「学位授与機構の学士は大学卒業じゃないから学歴じゃないよ」
私の本には「簡単に看護大学卒になれる」という題名がついているので、「機構の学士は大卒じゃないから嘘つくな」と述べる人もいます。
さて、もし、このようにお考えの人がいるなら、逆に問いたい。
そもそも、学歴って何ですか?
私はいろんな法律を調べましたが、「学歴」という言葉を定義したものなどはありません。
手元の辞書を調べてみると、「学歴……学業上の経歴」とあるだけで、そもそも学歴とは具体的に何をもって学歴とするのかが書かれていないのです。
学歴の定義もよくわからないのに、感覚的に「大検・高認は学歴ではない」とか「機構の学士は学歴ではない」と言うのっておかしくないですか?
……で、学歴のことを調べてみると、「そもそも高校卒業って何なのか、大学卒業って何なのか」という根本的な概念にまで立ち入らなければいけなくなります。
私は自著で「学歴とは学んだ履歴である」と述べています。週1回の英会話スクールも学歴、自動車学校で普通免許を取るのも学歴、大検・高認も学歴なら、機構の学士も学歴。つまり、全てが学歴なのです。
しかし、履歴書には全ての学習(学修)履歴を書くことなんてできないから、それらをかいつまんで、自分をより良く見せるため、「嘘ではない学習履歴」が履歴書上の学歴になると思います。
職歴だってそうです。アルバイトは職歴じゃないとかいうけど、そもそもアルバイトと正社員を明確に分ける規定なんてありません。大企業なら詳細に規定があるかもしれないけど、それはあくまでローカルルールでしょう?
「一般的に、英会話学校は書かないだろう?」とか「普通はアルバイトを職歴に入れたりはしないよ」なんて意見もあると思いますが、そもそもその「一般的」とか「普通」というのは誰が決めるんですか?
その一般や普通を決める人もいないのに、ただ「なんとなく一般、なんとなく普通」で、つまらない判断をしていませんか?
そういう議論を踏まえずに、「学歴になる・ならない」を考えてもしょうがないでしょう……。
議論の面倒な方々は、「いやいや、そういう重箱の隅をつつくような議論じゃなくて、普通に学歴として認められないでしょう」と逃げちゃいますが、この「普通」こそ怪しい。誰も規定していないのに、いつの間にか既成事実のように扱われていることこそ問題だと思いませんか?
例えば、「女は男より劣っている」とか、「黒人は白人よりも頭が悪い」とか、「日本はアメリカよりも国力が弱い」とか……。遺伝学的にでもいいし、社会学的にでもいいから、きちんと調べた上で一般論を述べるならまだしも、これって、単なる人の思い込みなんですよね。
さて、その人の思い込みが正しいか否かを検証するのが研究者とか学者と呼ばれる人の仕事です。
まぁ、私もいろいろ言った以上、今度は研究者や学者の定義もきちんと示さなきゃいけなくなりそうですが、まぁ、これは大学や大学院で学ぶ人、学んだ人ということにしておきましょう。
JUGEMテーマ:* 社会人入学・社会人学生 *
ツイート