2011.05.23 Monday
頼まれ仕事中 ─マクドナルド
「経営コンサルタント」なんていうと、真っ先に非合法な組織や売れない税理士あたりが名乗りそうな肩書きって印象が浮かんでしまいますが、この私はちょっと副業的に、とある事業体の経営分析や企画に対してのアドバイスなどをしております(^◇^)。
まぁ、一応、経営コンサルタントとして契約書を交わすので、名実ともに経営コンサルタントとしての顔を持っています。
さて、この春に行った経営コンサルタント業務について、仮に大学の単位認定試験的な点数をつけるとすれば、100点満点中60点だったと思います。つまり、単位は取れたけど、不可ギリギリの「可」。
事業体の分析もまぁまぁ当たっていて、進むべき方向性も当たっていたけれど、成果としてはイマイチだったという感じ。
この私自身、その業界について専門家とか経験者という訳ではなく、10回程度の取材(インタビュー)や業界を調査して推測しただけの事業分析だっただけに、この私が行った業務について、60点という自己採点は妥当だと思います。
野球でいえば、代打&守備固めで参加した選手が、エラーはしなかったけど、ヒットも売てなかったという感じでしょうかね(^^;)。
まぁ私は本職じゃないし、他人の事業を儲けさせるくらいなら、むしろ自分が儲けたいと思う男ですので、経営コンサルタント業的なことからは手を引きたいと思っています。
ただ、この春に依頼された、とある事業体の長は、過去にいろいろお世話になった仲だし、いろんな人間関係を通じて、いきなりご指名いただいたという関係でもあるので、今後についてどうしようかと思っていたら、性懲りもなく先方から電話がかかってきました(^^;)。
「今後の経営方針について、またいろいろご意見を聞きたい」
既に述べた通り、私は「せいぜい60点」と自己評価しているのですが、どうやら先方は70点くらいと、少しばかり過大評価をしてくれているらしいのです。
いちおう、正確な事情は伝えて、適正な評価をしてもらおうとは思いますが、いずれにしても先方は私にもっと努力させて、80点男や満点男になって欲しいようです。
ただ、私の経験上、「経営コンサルタント」などと名乗っている人の8割はインチキです。
よくある経営コンサルタントの行うことは、目先の経費を圧縮させることにより、見かけの利益を多く見せるというものなので、経営コンサルタントが本格的に企業に入り込むと、時として本質的な企業の力が痩せ細りしてしまうのです。(例えば正社員を減らして派遣やアルバイトに変えるとかね)
本来のコンサルタントは、その事業体の良さ(技術力とか主要メンバーの能力・適正など)をきちんと把握していくものと考えております。まぁ、そこまでできる能力があれば、自ら経営者になるでしょうから、しょせん、経営コンサルタントというものは、他人のふんどしで相撲を取るようなものなのです。
まぁ、そういう事情を与したとすれば、経費を抑えることだけに特化したコンサルタントよりも、60点を取れる私の方がイイのかもしれません。
実は、事業体の質は違うのだけど、別のところからも経営分析を依頼されたりしてて、ひょっとして他人は私のことを過大評価してるんとちゃうか……なんて思ってしまいます。
こんな私でも、確かに他人より優れているところはあるかもれませんが、私はクライアントとなりそうな人には、「マジでそれを過大評価しちゃダメ」と言っています。
だって、経営者は人の良いところ、悪いところを見分ける能力が無きゃダメなんです。
たまに他人に全権を委任して、経営を任せて、自分は動かずに利益を分配してもらえるようにしようなんてことは絶対に考えちゃダメ。
人の良いところと悪いところをしっかり汲み取って、「良いところだけ依頼する」くらいの眼力が無いと大きくなれません(^◇^)。
そして、事業体の本質的なところ(経営ノウハウ)は、絶対にコンサルタントに明かしちゃダメ。こういうことを平気で明かす社長は、たいていすぐに失敗します。(何人も見てきました)
で、今回の依頼ですが……。
う〜ん。電話をかけてきた方は、良い経営者になれる人だと思っていますので、先方からクビにならない限り、付き合っていこうと思っています(^^;)。
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