2011.09.14 Wednesday
経営者を見抜く板前
もう10年以上前の話し。
大田区にあった行きつけの回転寿司屋では、板前さんが私のことをなぜか「社長」と呼ぶのでした。
私が最初に会社を設立したのは26歳の時で、そのお気に入りの回転寿司屋は深夜でもやっているため、2〜3年くらい通った記憶があります。
私の服装は、だいたい今と同じ、学生のような風貌だったのですが、ある日、その回転寿司屋の板前さんに「何で私を社長と呼ぶの?」と質問すると、にやっと笑って、「社長さんらしい注文をするから」と言われました。
別に私はウニとか中トロとかの高い食材を頼むわけではなく、一番安い120円皿を中心に食べて、1食でせいぜい1500円くらいで清算するという程度の、へっぽこ経営者だったのですが、どうも大田区という場所がらもあって、これは中小企業の社長さんと同じオーダーの仕方なんだそうです。
これが六本木だとか渋谷とかだとまた違うマーケティングになると思うのですが、まさに中小企業の社長としてのオーダーだったようです(^◇^)。
ちなみに、大田区の中小企業の社長さんは、回転寿司屋では赤身、イカ、タコ、玉子など、安いものを中心にオーダーし、雇われている人(サラリーマン)はトロ・ウニ・イクラなど、高いものをオーダーするのだそうです。
これは、「いつ会社が低迷するかわからない」という不安の現れなのか、それとも「ご馳走ではなくて、ふだんの食事として食べるから」なのかはわかりませんが、なぜか納得させられました。
ただ、最近は100円均一の大型店も多いので、そういうところだと、また別になるかもしれませんね。
それはそうと、客商売も長く続けていると、見かけや話し方、オーダーの仕方などで人がわかるようになるものですね(^^;)。
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