2009.05.31 Sunday
ライター志望は必読の出版社開業マニュアル
今回、この本でいろいろ勉強させていただきました。
新人作家やライターは「とにかく売れる本を書きゃいいんだろう?」とばかりにベストセラーを狙いにいきますが、出版社側に立つと「そんなに売れる本だと返本が大変…」とか「資金繰りが…」という事情もあって、なかなか小規模出版社は勝負に出られません。
極端なヒットを狙うよりも、着実に売り上げを重ねていける本を出していきたいという出版社が多いんですね。
日本でいちばん小さな出版社
佃 由美子
私もこの世界に入って、作家が夢見るベストセラー思考と、出版社の思う堅実精神のギャップを知りました。そういう意味では私の場合、「短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本」は、着実ヒット狙いでホームランを打っちゃったので、出版社によってはドキドキだったのかもしれません(^^;)。中小零細の中でも比較的資金力が豊富なエール出版社だからこそできた増刷劇だったのかもね。
出版業界を扱った本はいろいろあるけど、この佃由美子先生の本は、かなり現在の出版業界の本質を突いていると思います。トーハン・日販とのやり取りとか、出版業界の慣例に苦しんだりする様子が、文章を通して思い描くことができます。感動しちゃいました。
最近、業界を語る作品には、既刊本をまとめて評論しただけの軽い本(私は勝手にコピペ本と読んでます)が多く、いまいちリアリティに欠けるものが多いのですが、佃先生のような実体験に基づくルポや解説というのは文章に深みがあって面白いです。
先日、しょうもない経済本を読んでしまい、「なんだよ、慶應の大学院出ててこの程度かよバ〜カ」と思っていたら、この佃先生は日大の工学部建築学科中退。
学歴が文章作成能力と比例しないことが証明されたかもしれません(^◇^)。
ちなみにこちらは本屋さんの立場から見た出版業界の話です。
↓
番線―本にまつわるエトセトラ (UNPOCO ESSAY COMICS)
久世 番子
新人作家やライターは「とにかく売れる本を書きゃいいんだろう?」とばかりにベストセラーを狙いにいきますが、出版社側に立つと「そんなに売れる本だと返本が大変…」とか「資金繰りが…」という事情もあって、なかなか小規模出版社は勝負に出られません。
極端なヒットを狙うよりも、着実に売り上げを重ねていける本を出していきたいという出版社が多いんですね。
日本でいちばん小さな出版社
佃 由美子
私もこの世界に入って、作家が夢見るベストセラー思考と、出版社の思う堅実精神のギャップを知りました。そういう意味では私の場合、「短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本」は、着実ヒット狙いでホームランを打っちゃったので、出版社によってはドキドキだったのかもしれません(^^;)。中小零細の中でも比較的資金力が豊富なエール出版社だからこそできた増刷劇だったのかもね。
出版業界を扱った本はいろいろあるけど、この佃由美子先生の本は、かなり現在の出版業界の本質を突いていると思います。トーハン・日販とのやり取りとか、出版業界の慣例に苦しんだりする様子が、文章を通して思い描くことができます。感動しちゃいました。
最近、業界を語る作品には、既刊本をまとめて評論しただけの軽い本(私は勝手にコピペ本と読んでます)が多く、いまいちリアリティに欠けるものが多いのですが、佃先生のような実体験に基づくルポや解説というのは文章に深みがあって面白いです。
先日、しょうもない経済本を読んでしまい、「なんだよ、慶應の大学院出ててこの程度かよバ〜カ」と思っていたら、この佃先生は日大の工学部建築学科中退。
学歴が文章作成能力と比例しないことが証明されたかもしれません(^◇^)。
ちなみにこちらは本屋さんの立場から見た出版業界の話です。
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番線―本にまつわるエトセトラ (UNPOCO ESSAY COMICS)
久世 番子
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