2014.11.29 Saturday
上杉隆さんがテレビで述べた「自民党による報道への圧力」について
この番組の中で、上杉さんは、自民党がマスコミ各社に対し、このような文書を送りつけてきたということについて、憤慨されておりました。
一方で、別のメディアの情報によれば、共産党なども同様の要請を行っていたという話しもあって、「別に政党がマスコミに送っても、単なる要望なんだからそれでいいじゃん」という論調もあるかと思います。
しかし、共産党がマスコミに要請するのと、自民党が要請するのとでは、雲泥の差があるということは自明の理ではありませんか。
そもそも、議院内閣制において、与党はほぼイコール政府であります。つまり、国の許認可事業である放送免許だって、本気になればコントロールできる立場にあるのです。
そして、行き過ぎた報道があったとすれば、椿事件のように報道の側の人物を国会に強制的に呼び出し、スケープゴートのように証言させることができるのです。
だからこそ、報道機関に対して、与党がこのような、脅しともとれるような要請を行うこと自体が異常なのです。
共産党が政権を取ることはまずありえないし、連立に入る可能性も乏しい。少数野党からのものであるのなら、要請があったところで、マスコミはさほど気にしないでしょう?
そして同じ野党でも、野党第一党の民主党。その成立の過程からして好き嫌いの分かれる党ではありますが、私は報道機関に対して記者会見をオープン化させたことについては大きな功績があったと思います。だから私はこの点だけを比較すれば、自民党はずるいと思うし、民主党は素晴らしいと思う。
オープン化させたのに偏向報道をされるおそれがあるのなら、「絶対に偏向報道するなよ」と念押しするのはまだわかります。しかし、オープン化させていないところで、情報をきちんと供給せずに「偏向報道するな」というのもおかしな話しです。だから自民党のお達しは、報道の自由を制限するもきであり、マスコミならばこの要請に真っ向から対峙するくらいの意気込みを持ってもらわなきゃ困ると思います。
私の場合、学校に対して取材申し入れを行うことがよくありますが、ハッキリ言いましょう。
経験則ですが、取材をしぶるところはろくな学校じゃありません。
自分たちの行っている教育制度・システム・理念・沿革などについて、広告代理店がお膳立てしたような場合を除き、不特定多数の人に説明できないという学校については、けっこうヤバイと思います。
ヤバイというのは、たいていの場合、ワンマン経営、不祥事を抱えている、不正なことをやっているなど、突っ込まれそうなネタを持っている大学は、かなり閉鎖的です。
現在の自公政権では古くからの記者クラブ制度を復活させたようですが、報道・取材のオープン化をしていないということは、メディアをコントロールする気まんまんという訳ですから、私の経験則で行くならば、現政権はろくでもないんじゃないかという予想だけはつくのであります。
公平中立な報道を(ぼうごなつこ)
JUGEMテーマ:マスコミ・報道
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