2010.12.22 Wednesday
ガンバレ丸田祥三さん!「廃墟写真著作権裁判」
ある写真家が撮影した風景写真集と、同じ場所・同じ構図・同じような雰囲気で撮影し、それを出版した事件。
この手のことはよくあると思います。
例えば、Aさんの撮影した新幹線の写真をまとめて出版したところ、Bさんが同じような写真を撮り、出版してしまった。
これが著作権法上、許されないということであれば、日本で新幹線写真集を出してよいのは最初の1冊を撮影した人だけになってしまいます。
新幹線なら誰が撮っても同じようなものだし、同じような被写体を、電車の撮影のお約束なアングルから撮影すれば、同じような構成になってしまうのは仕方ありません。
しかし、普通の写真家、普通の出版関係者なら、ここでもうちょっと手を加えるものです。
ただ列車の写真を集めただけの「新幹線写真集」を参考にしつつ、別に新幹線写真集を発行するのなら、「最新の写真満載」とか、「子どもに人気の新幹線ランキング」なんて、趣向を凝らすことはします。
著作権云々を言わなくても、同じような本を出したらパクリと言われるだろうし、二番煎じの本を出しても、オリジナル作品には負けるからです。
同じものを被写体にして、同じような構図で撮影し、同じような編集で本を出したら、そりゃ頭に来るでしょう。それが普通です。
私だって著書『短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本』をパクられて、『短大や専門学校出身の看護師が看護大学卒になる』なんて感じの、同じような本を出されたら、パクリの程度にもよるけど、そりゃ訴えますよ。
この丸田祥三さんのケース。比較してみると、確かに丸田さんの本を参考にして出かけて行って、同じような撮影をしたという印象が強く、これで「たまたま偶然同じような本ができた」なんて言われたら、そりゃあ真似された方は頭に来るでしょう。
小林伸一郎氏 盗作・盗用検証サイト
廃虚写真の著作権侵害、原告の請求棄却
私の事件も地裁では100%負け、高裁で逆転でした。ぜひ控訴して、知財高裁でひっくり返してくださいまし!!
↓
この手のことはよくあると思います。
例えば、Aさんの撮影した新幹線の写真をまとめて出版したところ、Bさんが同じような写真を撮り、出版してしまった。
これが著作権法上、許されないということであれば、日本で新幹線写真集を出してよいのは最初の1冊を撮影した人だけになってしまいます。
新幹線なら誰が撮っても同じようなものだし、同じような被写体を、電車の撮影のお約束なアングルから撮影すれば、同じような構成になってしまうのは仕方ありません。
しかし、普通の写真家、普通の出版関係者なら、ここでもうちょっと手を加えるものです。
ただ列車の写真を集めただけの「新幹線写真集」を参考にしつつ、別に新幹線写真集を発行するのなら、「最新の写真満載」とか、「子どもに人気の新幹線ランキング」なんて、趣向を凝らすことはします。
著作権云々を言わなくても、同じような本を出したらパクリと言われるだろうし、二番煎じの本を出しても、オリジナル作品には負けるからです。
同じものを被写体にして、同じような構図で撮影し、同じような編集で本を出したら、そりゃ頭に来るでしょう。それが普通です。
私だって著書『短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本』をパクられて、『短大や専門学校出身の看護師が看護大学卒になる』なんて感じの、同じような本を出されたら、パクリの程度にもよるけど、そりゃ訴えますよ。
この丸田祥三さんのケース。比較してみると、確かに丸田さんの本を参考にして出かけて行って、同じような撮影をしたという印象が強く、これで「たまたま偶然同じような本ができた」なんて言われたら、そりゃあ真似された方は頭に来るでしょう。
小林伸一郎氏 盗作・盗用検証サイト
廃虚写真の著作権侵害、原告の請求棄却
廃虚を題材にした写真を巡り、撮影場所や構図をまねされて著作権を侵害されたなどとして、写真家の丸田祥三さん(46)が、写真家の小林伸一郎さん(54)に約630万円の損害賠償と写真集の販売差し止めなどを求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。
大鷹一郎裁判長は「同じ被写体でも色合いなどの違いがあり、全体の印象は大きく異なる」と述べ、請求を棄却した。
丸田さんは昨年1月、小林さんの写真集に掲載された旧変電所や鉱山跡地の廃屋など5点の写真が自分の作品と似ているとして提訴。訴訟で「廃虚を見つけるには多大な時間や費用がかかるのに、自ら発掘したように発表された」と主張したが、判決は「廃虚の撮影に制約はなく、最初に発見して取り上げても法的保護には値しない」と判断した。
丸田さんの代理人の弁護士は判決後、「廃虚写真というジャンルの本質を理解していない判決で、承服できない」と述べ、控訴する意向を明らかにした。
(2010年12月22日01時26分 読売新聞)
私の事件も地裁では100%負け、高裁で逆転でした。ぜひ控訴して、知財高裁でひっくり返してくださいまし!!
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